01 — NATIONAL TREND
平屋比率は10年で2倍超に。住宅市場で唯一伸びるセグメント
日本の新築住宅市場が縮小を続ける中(居住専用住宅の着工は2013年度50.5万棟→2023年度37.8万棟)、平屋の着工だけは37,248棟から58,155棟へ+56.1%増加。比率は7.4%から15.4%へと、10年間で2倍以上になりました。
図1|平屋比率の推移(居住専用住宅・棟数ベース)
2013〜2023年度・全国
出典: 国土交通省「建築着工統計調査」より平屋図鑑編集部作成(平屋=居住専用住宅のうち地上1階建て・棟数ベース)。参考: 2024年暦年は16.8%(集計方法変更前の最終12ヶ月)
図2|平屋の新設着工棟数の推移
2013〜2023年度・全国
出典: 同上。2020年度の一時的な減少はコロナ禍による着工全体の落ち込みを反映
| 年度 | 平屋着工(棟) | 居住専用住宅全体(棟) | 平屋比率 | 平屋の平均床面積 |
|---|---|---|---|---|
| 2013 | 37,248 | 504,730 | 7.4% | 101.2㎡ |
| 2014 | 32,474 | 428,693 | 7.6% | 100.6㎡ |
| 2015 | 35,314 | 442,138 | 8.0% | 100.0㎡ |
| 2016 | 38,670 | 460,538 | 8.4% | 99.9㎡ |
| 2017 | 42,058 | 452,408 | 9.3% | 100.0㎡ |
| 2018 | 45,725 | 460,928 | 9.9% | 100.8㎡ |
| 2019 | 48,491 | 452,146 | 10.7% | 100.4㎡ |
| 2020 | 47,452 | 412,289 | 11.5% | 100.4㎡ |
| 2021 | 56,673 | 446,955 | 12.7% | 100.1㎡ |
| 2022 | 57,575 | 415,428 | 13.9% | 98.7㎡ |
| 2023 | 58,155 | 377,964 | 15.4% | 97.8㎡ |
02 — PREFECTURE RANKING
都道府県ランキング|宮崎は2棟に1棟、東京は71棟に1棟
平屋の需要は地域で極端に異なります。1位の宮崎県は55.8%と新築(3階建て以下)の過半数が平屋。福岡を除く九州全県が30%を超える一方、最下位の東京都は1.4%。北関東(群馬・茨城・栃木)は全国平均を大きく上回る「隠れた平屋地帯」です。
図3|都道府県別 平屋比率トップ10+北関東3県(2022年)
3階建て以下の新築・居住専用住宅(棟数)に占める1階建ての割合
出典: 国土交通省「建築着工統計調査」2022年(暦年)より平屋図鑑編集部集計。1・2位と沖縄・東京はリクルート(SUUMOジャーナル・2023年8月)公表値と一致、3位以下は同一定義による編集部の独自算出
最新の2024年(暦年)を同じ手法で集計すると、1位宮崎58.7%・2位鹿児島56.5%とさらに上昇し、茨城県が34.5%で全国9位に浮上(群馬33.4%・栃木31.0%)。平屋シフトは南九州の「文化」から、北関東を含む全国の「選択」へ広がりつつあります。
03 — SIZE TREND
平屋は「増えながら、小さくなっている」
平屋の平均床面積は2013年度の101.2㎡(約30.6坪)から2023年度は97.8㎡(約29.6坪)へと緩やかに縮小。夫婦ふたり・単身世帯の「ちょうどいい平屋」志向が、データにも表れています。
図4|平屋の平均床面積の推移
2013〜2023年度・全国(1棟あたり)
出典: 国土交通省「建築着工統計調査」より平屋図鑑編集部算出(床面積合計÷棟数)
04 — WHO BUILDS HIRAYA
誰が平屋を建てているのか
リクルートの注文住宅調査(2024年)では、注文住宅の22.1%が平屋。年代別では60代以上の34.9%(2020年18.9%)だけでなく、20代でも24.6%(同16.1%)と、シニアと若年層の両側で伸びています。平屋を選んだ理由の1位は「老後も暮らしやすいと思ったから」(66.8%)でした。
| 年代 | 注文住宅に占める平屋率(2024年) | 参考: 2020年 |
|---|---|---|
| 20代 | 24.6% | 16.1% |
| 60代以上 | 34.9% | 18.9% |
| 全体 | 22.1% | — |
出典: リクルート「2024年 注文住宅動向・トレンド調査」(SUUMOジャーナル2024年11月27日)。※編集部による記事からの抽出値
本白書の引用について
平屋白書の図表・数値は、報道・ブログ・SNS・企業サイト等で出典を明記のうえ自由に引用いただけます(事前連絡不要・商用可)。引用の際は次のクレジットをお願いします。
出典: 平屋図鑑「平屋白書2026」https://hirayazukan.com/hakusho/
データの定義と方法論
- 「平屋」= 国土交通省「建築着工統計調査(建築物着工統計)」における居住専用住宅のうち地上1階建ての建築物(棟数ベース)。同統計の第4表-1(用途別・階数別)より集計
- 都道府県別比率(図3)= 3階建て以下の新築・居住専用住宅の棟数に占める1階建ての割合(2022年・2024年は暦年)。上位2県・沖縄・東京はリクルート公表値と一致することを確認済み。3位以下の数値は同一定義による編集部の独自算出
- 国交省は2025年1月着工分から集計方法を変更しており、2024年度以降の年度値は2023年度以前と直接比較できません。本白書の連続系列は2013〜2023年度で構成しています
- 一次データ: e-Stat(政府統計の総合窓口)建築着工統計調査。最終確認2026年7月
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